チベット暴動の真実はどこに?

チベット暴動などという悲しいことが、現実に起こっていることは平和を掲げる日本人の私などには、想像もできない悲しいことです。また大国、中国の相変わらずの情報操作には、世界中が踊らされている。わかりきってはいるがなぜか背筋が寒くなるような現実を、報道ニュースで見ている。チベット自治区ラサで起きた暴動ではあるが、世界の各国から北京五輪のボイコットの声が上がり始めています。人権団体など民間レベルでの「北京五輪ノー」の声はますます高まっていくことが予想されます。中国政府はチベット暴動を扇動した集団は北京五輪を破壊する狙いがあったといってはいるが、このチベット暴動の要因はただ単にそれだけではない。もっともっと長い歴史の中で、中国とチベット自治区問題として生まれてきたものです。ただ北京五輪を成功させるために中国に、世界の目が注がれている時だけに中国当局の動向は見過ごせません。中国当局の「自衛のため」という報道より、非政府組織のチベット人権民主化センターの報道発表の方を信じるのは、決して私だけではないはずです。

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チベット暴動にも沈黙の、大国アメリカ。

チベットの情勢悪化の現実は、世界各国の北京五輪ボイコットの声とともに中国政府が抱える問題を露呈することになりました。中国政府はチベットの暴動は,扇動した集団が北京五輪を破壊するためにやった、中国警察の発砲事件はあくまで「自衛のため」などと苦しい発表はしていますが、世界的な批判は収まるはずがありません。
しかしながら、世界各国の政府の反応も、中国との経済関係の新密度によってそれぞれであるという現実も、悲しいことといえるのではないでしょうか?北京五輪が今のような不可解な現実の中で開催されるのであれば、平和の象徴であるオリンピックが
やはり政治に利用されているという風に残念ながら思いたくなります。中国と同じく大国アメリカはオリンピックは平和なスポーツの祭典として、政治、社会問題とは切り離す姿勢を主張していますが、対中強硬派の中ではそうスムーズにもいってはいないようです。このチベット暴動が万一拡大するようであれば、アメリカでも対中批判の裾野はひろがって行くことでしょう。今アメリカが、沈黙を守っているのには、背景として両国の経済関係のほか、北朝鮮の核問題やスーダン西部ダルフール紛争の解決に中国の協力が欠かせないという事情があるからでしょう。

北京五輪とチベット暴動の行方は?

北京五輪のボイコット運動までに発展してきた、チベットの暴動問題。イタリアなどは地元紙の調査では約96%の国民が北京五輪をボイコットすべきという結果が出たことを報道しているが、日本はどうなるんでしょうか?チベットの暴動問題は別に考えたとしても、北京五輪の開催国としての治安や宿泊施設整備、選手たちの待遇問題、
食糧問題など懸念材料は山積しています。純粋にスポーツの世界でアスリートとして
国家を代表して北京五輪に臨む世界各国の選手たちには、そのもてる力を存分に発揮できる環境整備を徹底してもらいたいところですが、今の中国には到底望めるものではないと思います。北京五輪というスポーツの祭典を単に商業ペースのみで考えている中国の思惑が果たして世界に通用するものか、今後の各国の動向が気になります。
北京五輪のメインイベントである開会式の入場券の割り当て枚数も、日本に対しては1000枚程度というからお笑いです。また選手村で使用する宿泊ホテルも北京五輪終了と同時に、住居マンションとして販売されるというからこれまた中国らしい話です。
チベット暴動問題と北京五輪問題は,これで収束したわけではありません。まだ始まったばかりです!

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Copyright © 2008 チベット暴動に見る北京五輪の動向は?